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【 第43号 】 03/07/2006

おはようございます!
【 Sax-Fan サックス・ファン 】 の瀬尾です。

今号も、「プロになる」の続きですが、
この号で終わりです。

「次号も早めに発行を・・・」
というメールを頂く前に、
「次号発行は間が開くかもしれません。」
ということを、言っておきます。
(先手!(笑))

ここのところ、
このメルマガ、やけに長いですね。

それだけ、読んで下さるお時間を
頂くことになってしまいますが、
どうか、お付き合い下さい。

よろしくお願いしますね。

プロになる -3-

バックナンバー
『第41号』 プロになる -1-
『第42号』 プロになる -2-



さて、音楽の専門学校に通いながら、
バンドでの活動や、
その他仕事をやっていくことになるのですが、
初めて音楽でお金を頂いたのが、
19歳の時でした。

お金を頂く仕事を考えた場合、
個人で動くよりはバンドで動いた方が、
売り込みやすいし、動きやすいから、
といった理由で、
まずはバンドでの活動を始めました。

ピアノであれば、
一人で仕事ということも可能ですが、
サックス1本ではね。

最初に組んだバンドは、
ピアノ、ベース、ドラムの3リズムに
ギターを加え、
トロンボーン、そしてサックスです。
計6人のバンドです。

このトロンボーンが、
前にも書きました、中路英明さんです。
スタートから一緒にやっていたんですね。

音楽をやって頂くお金には、
「チャージバック」と「ギャラ」があります。

チャージバック」というのは、
お店側が、お店に来られたお客さんに対し、
「ミュージック・チャージ」を計上します。
それの9割とかをミュージシャンが頂くというものです。
当然、お客さんの数に比例するわけです。

一方、「ギャラ」は、
その日演奏していくらというパターンですね。

このバンドの初演奏、
「チャージ・バック」で頂くんですが、
強烈に小さい店で、
普段はピアノ1人っていう感じの所だったんですね。

メンバー6人いますから、
結構スペースを取ります。

客席2テーブル潰しました。(汗)
ただでさえ小さいのに、2テーブルです。
これは痛い!!

でも、とりあえずお客さんは満席。
圧迫感は全然無いですけど、
「満席」です。(笑)

その分、ミュージシャン側、
圧迫感あります。(笑)

その時のミュージック・チャージ、
いくらだったか聞きたい?

えーっとね〜。

言わないとだめ?

・・・・・

小さい声で言いますけど、
(500円です。)

ということは、単純に計算して・・・
(500 X お客さんの数)/ 6 = ○○○ です。

往復の足代にも足りません・・・。(汗)

まぁ〜、こんなもんですよ!
最初は。

でも、何だか嬉しい気持ち、
解ってもらえます?

そんなスタートから、
少しずつ大きなところでできるようになり、
チャージもどんどん上がっていき、
その内、ギャラ制に変わりました。

チャージ・バックだと、
お客さんの数に左右されますが、
ギャラだと、
一人いくらという状態ですので、
計算しやすいですよね。

このバンドをスタートとして、
いくつかバンドに所属するようになりました。
どれも「ギャラ」で頂いていました。

バンド以外の仕事、
イベント、パーティー、結婚式等も、
色々とやってきました。

バンド以外の仕事というのは、
「いついつに、こんな仕事があるけどどう?」
って感じで、ツテで話を頂くんですね。

ちなみに、初めての「ギャラ」は8000円でした。

8000円が、10000になり、12000になり、
15000になり、20000になり、25000になり 〜
と、こちらもどんどん上がってきました。
かなり速かったんじゃないかと思います。

金額を書くのはどうかとも思ったんですが、
どんな風に収入を得ているのか、
知って頂きたかったので、
あえて書きました。
(ま、参考程度ということで・・・)

売れっ子のミュージシャンだと、
かなりの額になることは、
容易に想像できますよね。

余談ですが、
村上・ポンタ・秀一さんって、
超売れっ子ドラマーいますよね。

ポンタさん、
「ちょっとジーパン買ってくる」って、
ニューヨーク行きますから。
そのためだけに・・・。

(これ言っちゃうとまずいのかなぁ〜。
でも、もう言っちゃった!!)

そんな世界もあるっていうことです。

私はせいぜい、
「おいしいうどんが食べたい!」
って香川に行き、
「広島のお好み焼き!」
って広島に、
それぞれ日帰りで行って来る程度です。
(食べるもんばっか・・・。笑)
結構色んなとこ行きました・・・。

何の話でしたっけ。

そうそう、ま〜最初の内は、
結構きついかもしれません。

バイトしながらとか・・・。

私の場合、
足代がもったいなくて、
1週間くらい
家に帰らなかった時もありましたし。

というか、仕事終わると、
終電に間に合わなかった
というのもあるんですけどね。

明日もどうせ出てくるから、
ま、いいっか〜 みたいな感じ。(笑)

バンド仲間の家に、
結構転がり込んでいました。

ギャラで頂くようになってからは、
車で移動することが多くなり、
「今晩どうしよう」
っていうのは無くなりましたけどね。(笑)

こんな感じでスタートしていったわけです、瀬尾は。

バンドや仕事の話は、
機会があれば、またお話します。

どんな仕事でもそうですが、
当然良いことばかりではありません。

どういった状態であっても、私は、
音楽でとにかく「伝えたい!」
これに一所懸命でした。

「こんな安いチャージで、
とてもいい音楽を聴かせて頂きました。
感動しました。
本当にありがとうございます!」
って、50歳くらいの方が、
握手を求めてこられたこともあります。
こっちは19歳の若造なのに、
口調はとても丁寧で、
かつ、興奮されていらっしゃって。

ほんとに嬉しかったですし、
私達に対してもったいない
と思えるくらいのこの方の振る舞いには、
本当に感謝しました。

他、バラッドでは、
何人もの人を泣かせてきました。

涙を流している方を目の前にした時、
「言葉でなくても伝わる。」
このことを実感しました。

こういったことが、
「やってきてよかった!」
と思える瞬間ですね。

あなたが楽器を手にされていらっしゃること、
こういったことが可能なものを
手にされていらっしゃるということ

ここを忘れずに、
音楽に向き合って下されば・・・。

「私にはとても・・・」
決して、
このようにお思いにならないで下さい。

微力ながら、
私が御手伝いさせて頂くことができましたら、
幸いです。

「プロになる」とかそういったことではなくとも、
是非、「音楽の力」・「音楽の楽しさ」を
深いところで感じて頂きたいと思います。

この項は、これで終わりです。


◆ Enjoy Music ◆

今日の本文を読まれた
学生の方々へ


「プロになりたい」
「プロになる」
このようにお考えの方も
いらっしゃるのでは
ないでしょうか。

そこで、少し、
私なりの考え方を
ここで書いておこう
と思います。

まず、
音楽ということではなく、
一般的な視点で
書きますね。

「お金を頂くこと」

例えば、
バイトをすることを
考えたいと思います。

分かりやすく、
時給1000円
だったとしますね。

その1000円を
頂こうと思ったら、
最低でも、
その3倍の
3000円の利益がないと、
そのお金は出ない
ということなんです。

「売値」じゃないですよ。
「利益」です。

ということは、
「1000円の仕事」
をしたんでは、
だめだということです。

最低でも、
「3000円になる仕事」
じゃないとね。

利益が3000円
ということは、
売値にするといくら
になるのか、
いくつ
売らないといけないのか

時給で話をしていますから、
1時間ごと、これを
クリアしていかないと
いけないんです。

しかも、
「最低でも」
ってことです。
ギリギリのラインです。
最低でも、
こういう利益が
上がらないと、
そのお店なりは
成り立たないんですね。
経費が掛かりますから。

理解できますよね。

「バイトの契約で、
時給が
そうなってるんだから、
その金額分の労働
さえしておけばいい。
その時給は
貰えて当然。」
では、
だめだっていうことです。

もし、
そのような思考であれば、
音楽に限らず、
他の仕事でも、
通用しないですよ、
ということは、
解ってもらえますよね。

ここで、
音楽に
話を戻しましょう。

「音楽をやって、
お金を頂く」

何をやれば、
「お金を頂く」
権利が発生するでしょう?

契約された時間、
音楽を垂れ流している
だけでは、
だめなことは、
もうお分かりですね。

それなら、
有線や、CDをかけた方が
いいですよね。
その方が安上がりです。

「ライブである必要性」
は何ですか?

何を提供しないと
いけないですか?

これらのこと、
考えてみて下さい。

お客さんが
支払うお金以上のものを
提供しないと、
次、使ってもらえません。

仕事がなくなる
ってことです。

音楽で提供できるもの。
これは、
感動したり、
「心を揺さぶるもの」
ですよね。

そのためには、
何が必要ですか?

楽器の技術だけで、
可能だと思いますか?

もっと突き詰めて言うと、

他の人の演奏でも、
代用できること
じゃないですか?

こういったことを、
真剣に考えて欲しいと
思います。

楽器のテクニックって、
要は、
自分を表現できるだけの
技術があれば、
それでいいんです。

どれだけ指が回ろうが、
「自分の表現方法」
に合っていなければ、
意味が無いんです。

確かに、現場では、
高度なこと
が求められたりもします。

でも、それは、
「自分を表現する」
ことがあってのものです。

その順序を
間違わないように
して下さい。

指が回るから、
難しいフレーズが
できるから、
いいプレーヤー
じゃないんです。

「伝わるもの」があって、
その上で、
テクニックが、
表現の幅を広げるんです。

皆が周知の、
難易度の高い曲を
やったとして、
それはそれで、
「へぇ〜、すごい!」
と思って下さっても、
「伝わるもの」がなければ、
それだけのことなんです。

もう一つ。

「期待の新人」
この言葉は、
未熟なことがあっても、
「伝わるもの」があるから、
「期待」して下さるのです。
それが、
次へとつながるわけです。

「期待して下さること」の
価値の大きさからいくと、
どれだけ真剣に、
自分が提供
しなければならないか。
大事なことはお解りですね。

プロになるとか
どうこうじゃなしに、
「うまくなりたい!」
という方であっても、
指が回るから、
「うまいなぁ〜」
って言われるより、
こういった部分で、
「うまいなぁ〜」
って言われるように
なった方が、
カッコイイと
思いませんか?

「 Sax-Fan 」では、
そういう「うまいっ!」を
目指して頂きたく、
それができるように
なって頂ける様、
サポートできれば
と思い書いています。

ここが、
「音楽を楽しむ」
ポイントでも
あるからです。

「プロになる」
ということを通して
私が言いたいこと、
解って頂けましたか?

こういった考えで、
私はやってきたんですね。

参考になったでしょうか。

あなたなりの
「音楽」を
考えてみて下さい。

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編集後記

今回も、なかなかの長文ですが、
最後まで読んで下さっているのでしょうか?
ちょっと心配です。


ご意見・ご感想、何でも結構です!
お気軽にメール下さいね!

お待ちしております。
info@sax-fan.net



ということで、
次回もお楽しみに!!

See You !!

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