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メジャー・ダイアトニック・スケール
Major Diatonic Scale

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メジャー・キーのシステム

メジャー・スケール Major Scale は、
旋律的にも和声的にも、完成されたスケールなのですね。

調性音楽において、
調性の中での全ての音・和声は、
最終的に Tonal Center(調性の中心)に回帰しようとする傾向があります。

この傾向が強いほど、調性は安定します。

終止法を「 ケーデンス Cadence 」と言いますが、
ケーデンスを意味合的に大きく分けると、
メロディック・ケーデンス Melodic Cadence と、
ハーモニック・ケーデンス Harmonic Cadence
ということになります。

メジャー・スケールにおいて、
それぞれを見ていきましょう。


メロディック・ケーデンス Melodic Cadence

メロディーにおける最大の終止感は、
中心音の半音下からのアプローチによって得られます。

ある音に対してアプローチする音のことを、
リーディング・ノート Leading Note(導音) 」と言います。

次の譜面を見て下さい。

メジャー・スケールとマイナー・スケールの違いは、リーディング・ノート

上段のメジャー・スケール Major Scale は、
第7音がリーディング・ノートとしての働きを持ちますから、
このメロディー・ラインだけで終止感を得られます。

一方、下段の方は、上記と同じラインになる様にして、
ナチュラル・マイナー・スケールに置き換えただけなのですが、
上段のような終止感はありません。

だから、このリーディング・ノートを持つメジャー・スケールは、
安定したメロディーを書くことができるのです。


ハーモニック・ケーデンス Harmonic Cadence

メジャー・スケール内の「第4音」と「第7音」は、
同スケール「第3音」と「第1(8)音」に半音で隣接しており、
「4→3」、「7→1(8)」に向かおうとする傾向があります。

「第4音」と「第7音」の傾向


この傾向は、第4音と第7音を同時に持つ、
「+4音程(増4度)」となった時に、さらに強まります。
+4音程(増4度)

この音程は、複雑な比率(65:45)の音程であると同時に、
協和音程への移行を暗示する傾向が強いんですね。

この音程を「 トライトーン Tritone 」と言います。

トライトーンとは「 3全音 」のことです。

3全音


トライトーンは、
「4→3」、「7→1(8)」という風にそれぞれが半音で、
拡散して m6(短6度)、縮小して M3(長3度)へ、
移行します。

トライトーンの解決

これを、「 トライトーン Tritone の解決 」と言います。

この時、終止感が最大になります。


次にこの譜面を見て下さい。
メジャー・ダイアトニック・コード Major Diatonic Chrd

これは、 メジャー・ダイアトニック・コード です。

ダイアトニック・コード Diatonic Chord とは、
ダイアトニック・スケールの各音上に成立するコードのことです。

これだけで、調性音楽のコード進行を成立させることが可能なんですね。


コード・ネームの下に、何やら見慣れないものがありますね。

Degree Name ディグリー・ネームは、理論でよく用います。

Degree は、「度」です。
コードの機能を理解しやすくするために、
各音の度数による表示をするんですね。

で、この項目で重要なのが、5度と1度です。

1度の機能的な名称は、
トニック Tonic 」と言います。
主音とか、そういう意味合いで、
もっとも安定感があります。

5度の機能的名称は、
ドミナント Dominant 」です。
こちらは、「支配的な」というような意味です。

このドミナントにトライトーンを含んでいるんですね。
(7度にも含んでいますが、これについてはまた今度、説明します。)

その5度のドミナントが、トニックに「解決」するんです。

ドミナント Dominant → トニック Tonic


ドミナント・ケーデンス Dominant Cadence

ハーモニック・ケーデンスを理解する上で大事なのが、
ドミナント・モーション Dominant Motion 」です。

5度7thコードのことを、
ドミナント・セヴンス・コード Dominant 7th Chord 」と言いますが、
これは、学校で「言葉だけ」習った、「 属7和音 」のことです。

トライトーンは、
スケールの4度・7度から発生する音程です。

7th Chrd 、つまり、4和音にすることでトライトーンができ、
強い終止感を得るわけです。

で、今度は大譜表で見て下さい。

ドミナント・モーション Dominant Motion

「トライ・トーンの解決」と共に、
ベースラインは、4度進行(5度進行)しています。

Root(基音)がP4↑、P5↓するコードの動きのことを、
Motion of 5th 」と言います。

強進行 」と言ったりもします。

ドミナント・モーションの基本的条件として、

  • tritone の解決
  • Root Motion がP4↑(=P5↓)
この2点が挙げられます。

メジャー・スケールから派生する、
メジャー・ダイアトニック・コードには、
この、ドミナント・モーションをするために必要なコードを含んでいます。

ドミナント・モーションで、
強い終止感が生まれるんですね。




以上のことから、
メジャー・スケールは「旋律的にも、和声的にも完成されたスケール」
と言えるのです。




《 注 》

○に / の入ったものは、
Half Diminish ハーフ・ディミニッシュ 」と言います。
minor 7th flat 5 」のことです。
-7、あるいはm7 、min7 と書かれているものの上に(♭5)
とも書きます。

B harf diminished 7th = B minor 7th fratted 5th

左:「B half diminished 7th」
右:「B minor 7th flat 5」
と読みます。


このコードの♭7 の音がさらに半音下がると、
ディミニッシュ・コードとなります。

なので、性質上「ハーフ」ということですね。

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