Sax-Fan サックス・ファン　『第１０号』

いやなメールがいっぱい・・・
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    --- Sax Fan ---   サックス・ファン       『第１０号』

    2005年2月11日                     　テーマ　３小節目

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 これから楽器を始めようと思っている人：じっくり読んでね！！
        初心者・中級者：知らないネタがあるかも！！
                        しっかり復習しましょう！！ 

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おはようございます。


一昨日から、やたらと、Sax-Fan のメール・アドレスにウイルスが
届いています。

正確には、「ワーム」という種別です。
メール等の伝達手段を使ったり、ファイル共有の手段を使ったりし
て、自己のコピーを作成して悪さをするやつです。


私のパソコンには、ちゃんと、セキュリティー・ソフトを導入して
いるので、ブロックされてますし、メール送信時にもウイルス・チ
ェックが入りますので、ご安心を。
（常に最新の状態を保っています。）

こういう時には、ほんと頼りになりますね。



私に届いているのは、「W32.Netsky.P@mm」。
（別名：WORM_NETSKY.P等あります。）

特に大きな破壊活動は無い様なので、感染していても気が付きにく
い可能性もあるようです。



こいつは、メールの差出人を擬装するんですね。

いくつかの差出人名で、ほぼ同時に来ていますから、多分出所は１
つなんでしょう。


そのワーム自体も、いくつかのアドレスを持っているそうですが、
ハードディスク内のあらゆるファイルからメール・アドレスを集め
てきては、差出人にし、送信先にして、大量に送信するそうです。



あなたのパソコンは大丈夫ですか？



ソフトが古くてデータを更新していなかったり（できなかったり）、
ソフトを入れていなかったりすると、データが飛んでから泣きを見
ますよ。



以下のような、感染をチェックしてくれるサービスなんかもありま
すから、そういった方は、ソフト購入までの間は、こまめにチェッ
クして下さいね。（但し、ウイルスの駆除や削除はできません。）

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このメルマガは、楽器演奏に興味はあるけど迷っている人・始めよ
うとしている人から、初心者、中級者を対象に書いていきます。


「それぞれ対象のレベルが違うのに、自分にとって有益な情報はあ
るの？」と思われる方がいっぱいいらっしゃることだと思います。

特に中級者の方は、「どうせ知ってること、できることばかりだろ
う」とお思いでしょう。

レベルは違っても、大事なポイントは一緒です。

そういった方は、もう一度チェックする意味で読んで下さい。
中には、知らなかったことがあるかも知れません。ほんのちょっと
のことでも、そこに、早くうまくなるためのヒントが隠れているか
も知れません。


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〔それでは、本題です。〕

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演奏姿勢
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入門書の最初のほうのページには、よく、演奏時の写真が載ってい
ますが、この写真と自分の演奏姿勢を見比べる人は少ないのではな
いでしょうか。

誰かについてレッスンを受けている場合は、ちゃんとチェックして
くれるでしょうが、そうでない場合、必ず、全身を写すことのでき
る鏡の前で、実際に音を出し、チェックして下さい。

単に構えただけの時と、演奏中で違いが出る可能性もありますから、
演奏中にしっかりチェックして下さい。

いい音を作るのにも、まずは姿勢からです。


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使用楽器によって、構えが変わってきます。


ソプラノの場合、見た目、クラリネットと同じような構造をしてい
ますが、体との角度が、クラリネットの場合は30度位なものですが、
ソプラノは、それよりも開きます。
頭が起きている状態であれば、（ネック部が真っ直ぐなもので）45
度位でしょうか。

これは、マウスピースの角度の違いによるものです。


テナーやバリトンでは、左に構えますが、サイズが中途半端なアル
トでは、体格、腕の長さで位置が微妙に変わります。
座った時などは、右に構えても良いですし、真正面に構えても良い
です。


要は、頭を起こし、背中を真直ぐにして、尚且つ、リラックスした
状態を継続できれば良いのです。


この、リラックスした状態が大事です。

構え方、姿勢が良くなくて、体に窮屈な感じがあると、心理的にも
影響してきます。

背中を真直ぐといっても、まるで軍隊かのように硬直した状態では
いけません。


心理的にリラックスできる状態が、質の良い練習時間を作るのです。


            □               □               □


構えた時の、ストラップの長さも重要です。

レッスンを受けているのであれば、姿勢をチェックしてもらった時
のストラップの長さが維持できる様、印を付けておきましょう。

こうすることで、姿勢が崩れなければ、常に同じ状態でマウスピー
スをくわえることができます。

正確なアンブシュアが、速く身に付きます。


毎回、微妙に姿勢やストラップの長さが変わっているようでは、正
確なアンブシュアを得られません。


            □               □               □


鏡を使うことに、姿勢チェックする他にも利点がありますから、中
級者であっても、是非、鏡を使って下さい。


１つは、近づけば、自分の音が反射して、より良く聞こえます。
音質のチェックもしやすくなります。


そしてもう１つ。

大事なことです。



演奏している自分の姿を見て、「かっこいい！！」と思うことです。

そういう自分を大好きになることです。


そういった気持ちが、うまくなることに繋がってきます。


鏡の前で、まるで一流プレーヤーかの様に演奏して下さい。


鏡を使って、自己暗示をかけるのです。




うまくなるためのコツは、こんなところにもあるのですよ！！



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音楽を説明するのに、どうしても抽象的になりやすい部分がありま
すが、できるだけ努力して、解っていただけるような説明を心がけ
てはいます。
しかし、私の力だけではどうしても足りないので、これを読んで下
さってるあなたに協力していただかなければなりません。
理解してやろうと、優しく力を貸して下さい。

よろしくお願いします。　　m(_ _)m


なお、解らなかった点や、質問、感想等、なんでもいいです。
お気軽にメール下さい。

info@sax-fan.net

待ってます！！


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編集後記：中路英明さん
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中路さんはトロンボーンです。
高橋達也と東京ユニオン、オルケスタ・デ・ラ・ルスを経て、熱帯
JAZZ楽団や、その他色々やっています。
現在、自己のバンド、オバタラでも活躍しています。


私が、初めて音楽で収入を得ることのできるバンドとなったのが、
中路さん達と組んだセクステットでした。
アルト・サックス、トロンボーン、ギター、ピアノ、ベース、ドラ
ムの６人構成です。


このバンドは、本当に面白いバンドでした。だから、結構長い間や
っていました。

とにかくパワーはあるし、ユニークでした。



大阪の、とあるライブ・ハウスでの話。

ステージで確保できるスペースが狭かったんですが、そこに６人、
折り重なるように立ってやっていたんですね。

ピアノはアップライトで、ちょうど、床の間のように一段上がった
ところに設置してあり、椅子の後ろが20cm程しか無いんです。
お客さんに背を向ける格好で座るんですね。


ピアノの佐藤さんが、演奏中、これがまたよく動く！
腰がヒョコヒョコ跳ねるようにして弾いています。


そんな感じで弾いているわけですから、椅子が少しずつ下がってき
たんです。


ピアノ・ソロに入って、乗ってきたこともあり、一段と動きが激し
くなってきました。


私と中路さんは、それに気付き、２人「もうちょっとで落ちそう！」
と目で合図仕合いました。


が、『当然』、椅子を留めようとはしませんし、そんなことは佐藤
さんにも教えません！！


「もうちょっと、もうちょっと・・・」

佐藤さんを乗せるために、私達は、ピアノ・ソロに応戦しました。
椅子のズレ具合を確認しながら・・・。

佐藤さんのテンションも、益々上がってきました！！
いい調子です！！



「来るぞ来るぞ・・・。」

「来た〜〜〜！！」


その瞬間、見事に椅子はひっくり返り、佐藤さんは後ろにゴロンゴ
ロン。


でもプロたる者、カウントが始まった以上、最後まで曲は続きます。


佐藤さんも、ひっくり返っても、まだ宙を弾いています！！

立ち上がりつつも、客席のテーブルを弾きながら、自分の位置に戻
り、そして、またピアノ・ソロをガンガン続けています！！

私達は、演奏しながらも、大爆笑！！


お客さんも、大乗りです！！




このバンドは、こういったハプニングが結構ありました。




また別の日のこと。

ドラムは通常、スティックの予備を、必ずセットしているものなん
ですが、たまたまその日、持ってなかったんです。


こういう時に限って、何かあるのが世の常ですね。


ライブも盛り上がって、ドラム・ソロとなったところで、トップ・
シンバルの一撃の際、汗で手が滑り、スティックが客席に向かって
「シュッ！！」と飛んでいってしまいました！！


幸い、テーブルとテーブルの間に飛んで、お客さんには当たりませ
んでしたが、一瞬、ヒヤッとしました！


この場合も、まだ、左手だけでドラムを演奏しています。
が、このまま続けるのは辛いんで、おもむろに立ち上がり、壁やテ
ーブルや床を叩きながら、お客さんに、「すんません、すんません。
」と、頭をペコペコしながら取りに行きました。



帰りは、両手で演奏できるのでいい調子です。



私と中路さんは、ドラム・ソロを見ていた状態でしたから、取りに
行けないことも無いんですが、飛ばした責任は自分で取ってもらい
ましょうとばかりに動きません。

スティックが飛んだ付近のお客さんには、本人に、しっかり詫びを
入れて貰いましょう、というスタンスです（笑）。



普段から、こんな調子のバンドです。

私と中路さんも、どんなライブハウスでも、ノーマイクでやってい
ましたから、盛り上がってくると、結構動き回りました。


ジャズのライブにしては、激しかったんではないでしょうか。

とにかく、お客さんに一所懸命伝える、楽しんでもらう、その為の
パワーには皆、自信がありました。



まだまだ、色んなネタのある、本当に良いバンドでした。





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ここまで、ミュージシャンを何人か取上げてきましたが、思うとこ
ろがあり、一旦終わりにします。

次回から、またまた新ネタで。。。



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     最後まで読んで下さり、本当にありがとうございます。

     ご意見・ご感想・ご要望等、何でも結構です。
     お気軽にメール下さい。

     info@sax-fan.net    瀬尾和弘

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